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執筆者の写真コスコジ代表 小杉 光司

いかに売上のいらないお店をつくるか。その挑戦の12年。


この12年、僕がずっと持っていた視点は「いかに売上を上げるか?」ではなくて、「いかに売上がいらないお店にするか?」でした。


その視点の根本は、この時代に売上をガンガン上げていく事はムリという諦めと。


「売上追求」は働くスタッフの仕事の楽しみをなくし、お客さんを笑顔にする余裕を奪うと考えたからです。


こうゆうことを書くと後付け理論のように捉われガチですが、創業当時からいつ潰れるかわからない現実と向き合ってきた僕が早くから出した答えのひとつです。


売上のいらないお店をつくるに重要な事が3つあります。


それは「初期投資を抑え」「原価を抑え」「在庫を抑えること」。


この三つがしっかりとできれば、払うべきところはしっかり払いながらも、過度な売上は必要なくなります。


ただ、これは動いたら、すぐにどうこうできる問題ではなく、どうしても数年、数十年かけてやっていかなければなりません。


詳しい説明は省きますが


初期投資を抑えるにはノウハウの構築とコスコジのブランド力ああげていかねばなりませんし


原価を抑えるのは店舗を増やしスケールメリットを生かしていかねばならない


そして在庫を抑えるにはお客さんとの人間関係が深くないと無理です。


だから、コスコジはこの考えのもと12年まさに奔走し、たくさんの勝負してきたと言ってもいいと思います。


そして実際、12年前と比べて、1店舗を維持するための売上は32%下がりました。


ただまだ僕のイメージする形にはなっていない。7割ぐらいです。

(でも絶対に50歳までには形すると決めてます。)


この混沌とした時代に、常に自らを時代に合わせようとしても無理がある。


経営者自らが、大切にしたい価値を表現した「ありたい姿」をまず描いて、それに邁進(進みながら微調整)していく。


それが大事だと僕は思っています。


「人間関係を大切にした商売をし、関わるみんなにあったかいお店」


コスコジはそんなお店を目指していきます。

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